2022-03-04 2022-03-04

最大45メガピクセル、4/3型大型イメージセンサを搭載し超高画質を実現したハイクオリティーカメラシリーズが登場しました。

high quality camera image

本稿の英語版→English version is available here.

こんちには、Picam360開発コミュニティのGAKUと申します。

4/3型大型イメージセンサを搭載し超高品質な360度映像を提供するPicam36oの新ラインナップ、ハイクオリティーカメラシリーズを発売しました。


PICAM360 ハイクオリティーカメラシリーズ

最大14K、45MPと21MPの2つのモデル

2つのモデルがあります。

PICAM360-FT45MP

4500万画素の超高解像度、フォーサーズサイズのイメージセンサーを搭載。最高の解像度を追求したパノラマカメラです。

全天球換算(*)で最大14Kの解像度となります。

モデル PICAM360-FT45MP
視野角 水平:190° 垂直:150°
イメージセンサー Sony Special
解像度 45 mega pixels
フレームレート 全天球換算 14K@8FPS
全天球換算 7K@30FPS
対応デバイス Jetson Xavier NX
価格 1,500 USD

(*)一般的に360度カメラは全天球のものが多く、比較のためにカメラ2つの全天球に換算した解像度で表現しています。

PICAM360-FT21MP

2100万画素、フォーサーズサイズのイメージセンサーを搭載。解像度とフレームレートのバランスを考慮して設計されたパノラマカメラです。

全天球換算(*)で10Kの解像度となります。

モデル PICAM360-FT21MP
視野角 水平:190° 垂直:150°
イメージセンサー Sony Special
解像度 21 mega pixels
フレームレート 全天球換算 10K@17FPS
対応デバイス Jetson Xavier NX
価格 1,500 USD

 

Jetson Xavier NX

ハイクオリティーカメラシリーズはJetson Xavier NXをサポートしています。

 

ご購入希望、製品に関するお問い合わせ

<こちら>よりお問い合わせください。

Xavier NX+2カメラ構成のキットもあります。

 

後書き POSTSCRIPT


メタバースの潮流によりVRの高解像度化は確実に進む

Facebook社がMetaに改名し、最近はメタバースが話題です。メタバースにはVRヘッドセットが利用されるわけですが最も売れているVRヘッドセットはMeta社のOculus Quest2(Meta Quest2)です。

https://www.counterpointresearch.com/xr-headset-shipments-almost-triple-yoy-q1-2021/

カメラの高解像度化

Oculus Quest2のディスプレイの解像度は片目あたり1832×1920なので、おおよそ2Kと言えます。パソコンモニターの定番解像度であるFullHD(1920×1080)も2Kです。視野角が90度弱のQuest2でドット・バイ・ドット(視野角内映像解像度とモニター解像度が一致)で表示するには、360カメラの解像度は8K必要です(360 / 90 = 4なので2Kの4倍)。コンシューマー向け製品では6K近い解像度の製品が多くVRヘッドセットやパソコンモニターで視聴するには映像の解像度が不足しているため、Kandao社のQoocam 8Kのようなより高い解像度の360度カメラも登場しています。ヘッドセットのモニター解像度も上がっていくので現時点で最低8K、今後はそれ以上が必要になってきます。

(高解像度化すると今度は視聴環境のスペックが必要という問題があるので、高解像度化の進みは遅い印象です。Picam360ソフトウェアはその問題に対する1つのソリューションです(後述)))

VRヘッドセットも同様

最も売れているOculus Quest2を使用してみると確かに解像度が高くピクセルの格子はほとんど気にならないレベルですが、まだ足りないと感じます。視力でいうと0.8くらいの感覚です。パソコンモニターの世界ではFullHD(1920×1080)が定番で、最近は4Kやそれを超えるモニターも多いですがFullHDが必要十分の1つの到達水準でした。VRヘッドセットにおいては今の倍の片目4K解像度が必要十分のラインと私は考えています(視力1.5)。それはおそらくあと数年で実現されるでしょう。

カメラのセンサーサイズは重要です

画素数が大きいから画質が良くなるとは限りません。画質はセンサー解像度、センサーサイズ、レンズ解像度、その他多様な要素によって決まります。その中でもセンサーサイズはカメラの性能を測る重要な要素です。イメージセンサーとはレンズから入った光を電気信号に変換する半導体の事で大きいほど光をたくさん集めることができるので表現できる階調の幅が広がり、ノイズにも強くなります。

超軽量ストリミーングの本領発揮

360度カメラとVRヘッドセットの高解像度化について触れましたが、高解像度化により問題になってくるのがデータサイズです。8Kレベルになってくると、ローカルに置いている動画ファイルでさえもパソコンのスペックが高くないと再生できません。また、ネットワークでストリミーングする場合も十分に高速なネットワークが必要です。そのため、高画質になっても視聴環境が制限されるという状況があり、その結果、360度動画の利用の広がりが遅い要因になっていると考えています。Picam360ソフトウェアはその問題に対する1つのソリューションです。高解像度360度動画を高品位に保ちつつデータサイズを圧縮して超軽量にストリーミングすることができます。

以前に投稿した記事の中で詳しく説明を記載しています:

新しいソフトウェアをリリースしました

 

 

今回の投稿は以上です。後日、ハイクオリティーカメラで撮影した映像を公開します。

 


Picam360リンク: